中小企業のお客様から、従業員の能力が低く問題視されている、能力を高めたいというご相談を受けることが多くなってきています。
こういった相談は中小企業だけでなく、大企業でもよくお聞きします。
ただ、お客様とお話をしていると見えてくるのですが、中小企業において言えることは、人材の能力に問題があるもののその対策を何もしていないことです。
中小企業の場合、自社の事業を進めていくことでいっぱいいっぱいであり、人材育成の課題解決に時間を費やす、投資をすることが難しいのはわかります。
ですが、何の方針、対策がないままで人材が勝手に会社に適した能力アップを遂げているということがないということも事実です。
少子高齢化と言われて久しいですが、これから労働人口は確実に減っていくことが予想されています。
そのような経営環境の中、新たな人材を採用することはますます難しくなります。まして、有能な人材を採用できることはさらに難しくなるでしょう。
採用の対策も大切ですが、既存の人材の能力水準を高めることに焦点を合わせることが今まで以上に大切になってきます。
こういった問題、課題を抱えているお客様にお手伝いをして参ります。
専門的スキルか、汎用的なスキルか
従業員、つまりは人材の能力を高めたいというお客様に、何を高めたいですかとお聞きすると、コミュニケーション、業務の遂行力、自主性といった答えをいただくことが多いです。
ITスキル、プログミング能力という専門的なスキルを高めたいというお話をいただくこともありますが少ない方で、その他の経理スキル、設備修繕スキル、調理スキルといった特定業務の専門スキルとなるとほぼ無いです。
業務種に関係なく、企業で業務を進めていくにあたっては、企画で必要な問題、課題解決力、営業や接客で必要なコミュニケーション能力が重要になってきます。
これらは、対外的に発信していく上で重要な業務領域です。
企業内部の業務を遂行する上でも、同僚、上司、部下と連携をしていく必要から、物事を解決する力やコミュニケーション能力は重要になります。
さらには、上司だからではなく、同僚、部下が互いに成長し合えるような人材の育成をする力も重要と考えています。
こういったスキル領域は、ジェネリックスキルと言われています。
IT、経理、調理といったスキルをハードスキルというのに対して、ソフトスキルといわれることもあります。
このジェネリックスキルは、世界各国で多様な名称がついていて産業界から求められているスキルと注目されています。
日本でも同様にして、このジェネリックスキルの領域が企業の業務推進において重要であるということは間違いなく言えることだと思います。
当社は、各人のジェネリックスキルが向上することで、相乗効果による価値を創造し、企業の成果につながると考えています。
そして、従業員は良好な人間関係のもとで相互に成長し、さらに価値を創り出していくという循環が生まれることになります。
もし、従業員について、以下のような問題認識、お悩みがあるようでしたらご相談していただければと思います。
- 社内の人間関係が悪く、非効率な業務となっている。
- 問題や課題に対処する力が低い。
- 幹部となってほしいが、リーダ―シップがない。
- 目的、目標意識が低く業務に影響がでている。
- 当事者意識が欠けていることにより業務に影響がでている。